気温も日に日に下がってきて、お米を洗うのも冷たく感じるようになってきました。
本格的に冬が来るまでに、おいしい無洗米を選び、おいしく炊き上げることができるようになっていただけるよう、今回も引き続き、「無洗米」について掘り下げて連載してゆきます。

今回は炊き方のポイントです。
無洗米=洗う手間なし、は正解ですが、無洗米=すぐ炊くことができる、は間違いです。お米を研ぐ手間は省けますが、ごはんを炊くのに重要な「浸漬」(水加減をして漬け置きする)は無洗米も必要なのです。


水加減をしてから、お米の中心まで十分水が浸透した時点で炊飯を開始しなければ、パサついたり、芯の残ったごはんで炊きあがってしまいます。
さらに、水加減は、通常のお米を炊く時よりも少し多めの水加減です。


そしてもう一つ大事なことがあります。浸漬時間が十分に取れないときは、水加減をした後、そっとお米と水がなじむようにかき回してください。注意:業務用のガス釜で炊く際はこの方法をするとコゲの原因となります。

①浸漬を十分行う(お米の中心まで白くなり水が浸透するまで) ②少し多めの水加減 ③お米と水をなじませる。 以上の3つのポイントをマスターしていただければ、通常のお米と同じようにおいしく炊くことができます。