新潟県では、平成17年産米から従来のコシヒカリよりも農薬を減らした栽培ができるコシヒカリBLが一斉導入されました。コシヒカリBLの「BL」とは、Blast Resistance Lines(ブラスト レジスタンス ラインズ)の略であり、いもち病に対して異なる抵抗性を持つコシヒカリであることを意味しています。お米の主な病気であるいもち病に強くなり安定した収量が見込めることに加え、他県産コシヒカリを遺伝子鑑定によって新潟県産か否か判別可能にすることが主な目的とされています。

コシヒカリBLは一度違う品種を掛け合わせてかけ戻しを繰り返して生まれます。従来の純粋なコシヒカリ(交配前の本来の新潟県産コシヒカリ)はいもち病に弱いため、コシヒカリBLは一度コシヒカリではない品種を交配し、その後コシヒカリを5回かけ戻して作られます。したがって、コシヒカリBLの遺伝子は、100%純粋なコシヒカリのものとは少し異なります。厳密には、最初に掛け合わせた品種の塩基配列が、繰り返し戻し交配を行った影響で1.5625%残っていることになります。

コシヒカリBLは1種類ではありません。いろいろな品種同士を掛け合わせることにより複数の品種が生まれました。たとえば、「コシヒカリ新潟BL1号」は最初にササニシキを掛け合わせてできています。現在、「コシヒカリ新潟BL」は13種類あります。

従来のコシヒカリとコシヒカリBLとで味などの違いがあるのでしょうか。塩基配列が約1.5%が違うことで、味や食感が変わるのでしょうか。東京で行なわれたモニター調査では、「従来のコシヒカリよりおいしいかほぼ同じである」という意見が約8割であったと発表されています。

こうして新潟コシヒカリの大半は「コシヒカリBL」となりました。

traditional新潟コシヒカリとは

従来の純粋なコシヒカリで栽培されたお米は流通されている新潟コシヒカリのわずか5%程度ですが、そんな中でもBLではなく従来のコシヒカリを作っている農家さんがあります。上述のように、新潟県のJAに出されるコシヒカリの大半はコシヒカリBLを作っています。ところが、農家さんの中には従来のコシヒカリにこだわり作っておられる方が少数おられるのです。

穀彩庵では、新潟県において従来(本来)の品種のコシヒカリで作られたお米を「traditional新潟コシヒカリ」として区別しています。そして、新潟県の中でも高食味なお米がとれる地区の農家さんと契約を行っております。

品種的な特性の違いはわかりにくいかもしれませんが、従来のコシヒカリにこだわりがある農家さんだからこそ、「これぞ新潟コシヒカリ」と感動するようなおいしいお米が作れるのかもしれません。

穀彩庵契約グループ「ライスガーデン丸松」では、traditional新潟コシヒカリの販売が決定いたしました。

そんな貴重なお米をさらに選別

こだわりをもって大事に作られた「toraditonalコシヒカリ」。穀彩庵はこの貴重なお米を食味計にかけ、高食味なお米だけを選別し、さらに2.0mmの網でふるって残った希少な大粒のお米を作ることができます。このようにして食味の高さと粒の大きさを選り抜いたお米を、穀彩庵は「宝玉」と名付けました。

一般的に流通している新潟コシヒカリは1.85mmでふるわれたお米です。有名な魚沼県産コシヒカリは1.90mmでふるわれています。そんな中、「宝玉」はなんと2.00mmでふるっているのです。

コシヒカリは日本の品種の中では「中粒」から「小粒」寄りの品種です

大粒のコシヒカリは今までに味わったことのない感動のお米です

2.00mmでふるっている「宝玉」は、「大粒」と「粒ぞろい」を兼ね備えています。この2つの特徴が、白ごはんはもとより、いろいろな料理(寿司、丼、おにぎり、チャーハン等)で驚きのチカラを発揮します。

 

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