今回は、「最近話題の品種」です。

時代背景によっていろいろな品種改良されてきました。
近年の地球温暖化の問題がとりざたされていますが、日本の夏の気温が高温になると、「高温障害」と呼ばれるトラブルが出てきます。
「高温障害」は、夜間の温度が30℃以上の場合に起こりやすくなります。


夜間の高温は、稲の呼吸作用を増加させ、日中に光合成により生産したデンプンが夜間の高温によって呼吸で栄養が消費されてしまい、穂に栄養を送り込む量が少なくなり、登熟歩合が低下(1等米比率の低下)し、白未熟米が発生してしまいます。
昨年(平成22年)夏は、とても暑い日が続き、「高温障害」が多発しました。そんな中でひと際輝いたお米(品種)がありました。「つや姫」と呼ばれる比較的新しい品種です。


平成22年産は1等米比率が全国・全品種平均で63%(新潟県ではコシヒカリ17%)と過去最低となったが、山形県産「つや姫」は1等米比率98%と飛びぬけた成績を示しました。
このことから、高温障害が相次ぐ西日本各県の注目を集めています。

「つや姫」は、山形県農業総合研究センターで生まれ、2008年に山形県、2009年に宮城県、2011年に大分県、2012年に島根県(検討)で奨励品種に指定・検討されています。